仁義なき戦い

その昔、菅原文太が広島やその周辺の人ではなく、東北の人だと知ったとき、それはもうショックだった。そしてそれから、ずいぶんと時間が経って昨夜、途中でふとそれを思い出してしまってからというもの、どうも「東北は米どころの人」という感じがしてきて、映画はすっかり違う印象に。

人は初めて会った人との会話の最初に、年齢や職業、そして出身地の話をすることが多いけれど、これには十分に気をつけた方がいい。ひょっとすると、それが話の内容にずいぶんと関係してくるかもしれない。とにかく「呉出身です」というのと「仙台出身です」というのでは、まるで雰囲気が違う。土地の印象が違うというのは当たり前なのだけど、これは「そこ出身の人物」という話。 例えば、同じ「若いときはよく喧嘩をしたもんだ」という話でも、どうも仙台での喧嘩の方はたいしたことない感じがする。けれど、「呉で喧嘩」と聞くと、頭に浮かぶその場面がスゴイ。背景だって、仙台なら緑深い公園の辺りだけど、呉だったらやっぱり、戦後復興まっただ中の人ごみの中での刃傷沙汰という具合。 とにかくこの印象をぬぐうには、実際にそこに行ってみるのが一番なのだろうけど、そんな用事のために行くこともないし、ホントのこというと、そんな偏見をこのまま保っていたいという気持ちも強い。 

それにしてもこの作品、昔観た時は確かに「やくざ映画」だったはずなのだけど、今回は、まるで新鮮な映像を楽しむミュージックビデオの様。どの場面もキマりすぎるくらいにキマってる。とにかく、なにもかもが凄すぎて笑いが止まらない。

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