Young Adam

たまに、なんの関係もない全く別の職業に就いてみたいと思うのだけど、もちろんそう簡単にはいかない。だから、こんな風に映画の中で、想像もしたことも無い様な職業の具体的な仕事についての細かい描写があったりすると、わくわくしてならない。

 この場合だと、スコットランドのどこかの運河を上り下りして色々なものを運んでいる運搬船なのだけど、働く人の生活と船や道具、そしてその仕事に関しての「コツ」というか「腕の見せ所」みたいなものまで、よく映っていて面白い。もちろん、それがどれだけちゃんと描写してあるか、なんていうことは解らないけれど、とにかく「働く、その場」というものがよく伝わってきた。 

主人公の性癖やおかれた状況はかなり非日常的なもので、骨組みはスリラーということなのだろうけれど、同時に描かれたその「労働」みたいな、淡々とした現実の日常というものが、全体を深いものにしているのだと思う。だから、ちょっと軽薄な事を試してもある程度の重さがあった。 ただ、劇中の音楽で「?」と、我に返ることが1、2回あって、それがちょっとデヴィッド・リンチの昔の人気連続テレビシリーズを思わせてしまった。これは、音楽を作った人が「ちょっと、それっぽいかなぁ」と思った所でやめるべきだったかも。

[Young Adam] [Twin Peaks]

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