Wolf Creek

とんでもない田舎町、奥深い森の中、または原野の真中といった人里離れた場所に、狂った世捨て人が暮らしていて、とんでもなく常軌を逸した生活をしている・・・、というような恐怖は確かにあるものの、それをどうも心から恐いと思えないのはどうしてだろう。 もちろん、最初から最後までハラハラし通しで、終わった途端に握りこぶしの力がゆるんで、ホーッと大きなため息が出るほどなのだけれど。

でも、どうも同じ恐怖でも「隣に住んで居る人の恐怖」方がもっと恐い感じがする。もしかしたら、アメリカやこの映画の舞台のオーストラリアの様な、とても広い所で生まれ育った人々にとっては、その私の感じない部分に強い恐怖を感じるのかもしれない。だけど、もしかしたら、それがその「隣の」というのと同じ感覚だったりするということなのかもしれないけど。

さて、そのキ印というのは、あるときは1人だったり、あるときは家族ごとだったり、そして時にはその町の人全員だったり。とにかく、相手は同じ人間なのに、完全にオカシイから止める術が無い。それが偶然自分の日常に現れ、捕まえられて、生きながらもう、ひどく病的なことをされ、苦痛と恐怖の絶頂でとどめをさされる。で、しかも最後には、気持ちの悪い標本コレクションの仲間入りにされるか、悪くすると食べられてしまう・・・。

とにかく、こういうものは寅さんと同じで、そうとわかって観るという種類のもの。色んなパターンは考えられるけれど、いずれにしても大した違いはない。そしてこの作品は、こんな風に最初にスジもオチも知っていたとしても、要所要所がとても気が利いていて十分に楽しめる。特におじさんの人物像がうまくできていて、久々にホラー系悪のヒーロー出現の予感。キャラクターグッズの販売が待ち遠しい。あとは続編を待つばかりだ。 ・・・それにしても公開は2005年とのこと、しばらく経つのに変だな。(→2013年にキタ!とうとう!)

[Wolf Creek] [The Hills Have Eyes] [Wrong Turn] [The Texas Chainsaw Massacre] [Two Thousand Maniacs]

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